日本国内でGoogleと双璧をなす検索エンジンといえばYahoo!ですが、Yahoo!にも独自の広告プログラムが存在します。Yahoo!プロモーション広告です。どのような種類の広告があるのか、特徴、料金システムなどを解説します。
Yahoo!プロモーション広告には2種類
Yahoo!プロモーション広告はYahoo!を検索で利用したユーザーをターゲットにした広告です。google広告とは完全にターゲット層が異なり、PCユーザーが多いのと年齢層が比較的高いのが特徴です。スポンサードサーチ(検索広告)、Yahoo!ディスプレイネットワーク(ディスプレイ広告)によっても訴求できる層が違います。
2019年7月末まではTwitte広告もYahoo!プロモーション広告のプログラムに含まれていました。現在はTwitte広告との提携が終了し、Yahoo!プロモーション広告とは関係のないサービスになっています。
スポンサードサーチ(検索広告)
スポンサードサーチはいわゆるリスティング広告です。ユーザーが検索窓に入力したキーワードに紐づけられた広告がオーガニックサーチの上部に表示されます。また、提携サイトにもテキスト広告として掲載されます。
掲載に必要なものはテキスト情報だけなので非常に手軽に掲載できます。Yahoo!も「検索広告から始めてみよう」と広告主に向けたページ内で紹介していますし、Yahoo!プロモーション広告では最初に検討すべき広告と言えるでしょう。1クリック単位での課金となります。
提携サイトは以下をご覧ください。
https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/publisher/
Yahoo!ディスプレイネットワーク(ディスプレイ広告)
Yahoo!ディスプレイネットワーク広告はgoogleでいう所のイメージ広告やリッチメディア広告、テキスト広告の一部に当たります。ユーザーの検索履歴やアクセス履歴に基づいてYahoo!が提携しているサイトの広告枠の部分に表示されます。掲載には画像が必要です。1クリック単位での課金となります。
提携サイトは以下をご覧ください。
https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/publisher/
Yahoo!プロモーション広告の費用
Yahoo!プロモーション広告はクリック単価での課金となります。googleの場合と同じく、キーワードに紐づいた入札システムです。例えば「火災保険 独身」というようなキーワードに紐づける広告主が複数いれば、キーワードに対して高い入札額を設定した広告主が表示順位や表示率が上がるというイメージです。
ただし、広告の表示順位や表示率には「品質インデックス」も関係しています。これは3つのポイントによって決まります。
- 広告文
- キーワードと広告との関連性
- 問題キーワードの有無
上位の品質インデックスに問題があれば高い入札金額でも上位表示されない可能性があります。Yahoo!プロモーション広告では品質インデックスを定期的に見直すことを推奨しています。
google広告との違い
多くの広告主はgoogle広告のみに注目しますが、Yahoo!プロモーション広告も決して侮れません。
2017年のニールセン社の調査結果ではスマホからのサービス利用者はgoogleが1位、Yahoo!が2位でしたが、PCでは順位が逆転してYahoo!が1位、googleが2位となっています。ですので、PCユーザーをターゲットにするならYahoo!プロモーション広告は無視できません。
ただし、検索エンジンとしての利用率は圧倒的にgoogleが上です。PCからのgoogle検索の利用率は80%近くに達していますがYahoo!検索は16%程度。スマホからだとgoogle検索が70%程度、Yahoo!検索は30%程度です。
※参考
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan/
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/mobile/japan/
この結果から読み取れるのは、Yahoo!のPCユーザーが多いというのは検索エンジンとしてではなく、ホーム画面やニュース、メール、ヤフオクなどのコンテンツを利用しているのではないかということです。ユーザーは様々なサイトをジャンプしてYahoo!が提携している広告掲載サイトにたどり着きますので、訴求したいユーザーに広告が露出しているかが重要です。その点、検索ワードへの比重が大きいgoogle広告とは少々性質が異なります。
また、google広告は基本的に「広告主は自分でしっかり調べて勝手に頑張ってください」という雰囲気のドライなスタイルですが、Yahoo!プロモーション広告は日本企業が運営しているだけあってフォローが手厚いです。無料での初期設定サービスや電話やチャットなどでサポートを行ってくれます。また、無料で使えるツールもgoogleに比べると初心者に扱いやすい作りになっています。ターゲットとなる広告主が日本人のみなので、このような違いが出ているのでしょう。
Yahoo!プロモーション広告にも広告予算を振り分けよう
シェアでいうとgoogleの方が圧倒的ですが、それでも日本国内においてはシェア2位のYahoo!は広告主にとっては十分魅力的です。google広告で結果が出なかったがYahoo!プロモーション広告は順調というケースもありえますので、Yahoo!プロモーション広告にもある程度広告予算を振り分けABテストから始めてみるのもいいのではないでしょうか。